GoogleAnalyticsの「加重並べ替え」は史上Best5入りの強力機能!その使い方をご紹介。
先月ごろから追加されていたGoogleAnalyticsの「加重並べ替え(Weighted Sort)」機能。
実は先日、当事務所内にて、PPCとanalyticsのあわせワザのミニ勉強会:手動プレースメント編を行いました。その際に、google Analytics史上でもBest5に入るとされる(当事務所内での話ですが・・・)新追加機能、「加重並べ替え(Weighted Sort)」について話題があがったのでまとめてみます。アクセス解析で私たちが行うべきことは、最も少ない手間で、最も大きな効果が得られる、「優先度の高い改修すべきポイント」から順番に発見し、「最適な対処アイデア」を考案して、それを実現化する、というPDCAを回し続けることです。
そんなアクセス解析の際にうれしいのが、今回新たにgoogle Analyticsに追加された機能「加重並べ替え(Weighted Sort)」です。つまり、
- コンテンツ
- キーワード
- 参照元
- キャンペーン
などから、「優先度の高い改修すべきポイント」を自動的に計算して表示してくれる機能、と言えます。
■ダメな広告文やSEO施策が見つかる
たとえば、サイトの収益性を高めるために必要な改善ポイントのひとつに、「直帰率の悪い来訪キーワード」という代物がありますね。
これを、直帰率がひどい順に並べ替え(降順にソート)した場合、当然100%から 順に並びます。
確かに、「直帰率100%のキーワード」は改善すべきです。しかし、セッション数が 「1」などのように、統計値として信頼性が低い状態だった場合、それは検証の優先度はさげるべきでしょう。
むしろ、セッション数が「1000」で、直帰率が「95%」 のキーワードのほうが、改修効果は高く(レバレッジが効く)なります。そこで、今回の新機能「加重並べ替え」をONにしてみます。
すると、上図のように、google analyticsの「加重並べ替え」が、「直帰率」に関連性の高い適切なパラメータに加重して(Google曰くそのアルゴリズムは、 the number of data points が影響して)、重要度の高いものから並べ替えを行ってくれます。実務的には、
- これらのキーワードで使っているPPC広告文(いわゆるT&D)
- SERPに表示される descriptionや(リッチ)スニペット
- キーワードの期待値とランディングページとの整合性
などを改修することで、収益性を最適化するための「最適な対処アイデア」をひねり出すことが必要です。
従来、私たちのチームでは、このような要素の発見のために、analyticsの結果を毎回エクセルなどのスプレッドシート上にエクスポートして、独自に開発したパラメータを付け加えたマクロなどを用いて解析処理をしていました。しかし、今回 Google Analyticsの新機能である Weighted Sort(加重並べ替え)なら、そのような作業を行わなくても、誰もが「優先度の高い改修すべきポイント」が見つけられるようになりました。
■即効性の高い、改修ポイントが見つかる
実際に、加重並べ替えで、収益に大きな効果を現す「主な3つの項目」を上げておきますので、ご参考になられてみて下さい。
- コンテンツ>上位のコンテンツ で、Eコマースタブの $ Index で、加重並べ替え
- トラフィック> キーワード + 参照元(※) で、 利用状況タブの 直帰率 で、加重並べ替え
- トラフィック>すべてのトラフィック>ソースとメディア + キャンペーン で eコマースタブの eコマースのコンバージョン率 で、加重並べ替え
※上記の、2と3で キーワード + 参照元 などと「+」で表現しているのは、以下の図のようなanalytics設定を差しています。analyticsの標準表記にならっています。(2010/08/30 11:30 追記)
なお、これらの数値は、ECサイト以外のポータルサイトなどでも、適切にeコマース機能を設置していれば、極めて有用な情報が得られるのでオススメです。(そのほかにもカスタムレポートとの組み合わせで隠しパラメータを探ることも可能です!)
実際に、私たちのプロジェクトでもっとも成功した事例としては、PPC広告のコストを、約10分の1にまでダイエットしたにも関わらず、売上げをほぼ2倍近くにまでUPし大幅な黒転劇を実現できました。その際に活躍したのが、今回の機能と同等の検証結果を導き出すエクセルのマクロでした。このように、Weighted Sort(加重並べ替え)で得られる解析ポイントは極めて重要であるにも関わらず、なぜ今までGoogleが装備しないのだろうと疑問に思っていた箇所でもありました。今回、GoogleAnalyticsの有用性がますます高まったと感じます。
参考知識
・analyticsの コンテンツ >上位のコンテンツ で表示される、 「ページ別訪問数 × $ インデックス」 が、そのページの「売上額」になります。私たちが今まで使っていたマクロと、この加重並べ替えが、ほぼ同じ結果を返してきますので、おそらく、ここでの加重並べ替えのアルゴリズムでは、「売上額」÷ 訪問数 x (いくつかの要素)という数式になっているものと思われます。
売上の改善につなげる
(2012/05/01追記:$インデックスは最新のアナリティクスではサポートされなくなりました。以前のバージョンで確認しましょう。新しいアナリティクスの画面の最下部に「以前のバージョンのレポート」というリンクがあるので、それをクリックすれば、$インデックスの項目が確認できます。)
analyticsの コンテンツ >上位のコンテンツ で $インデックスで 加重並べ替えして
$インデックスが高い順に並べた場合
・訪問数が多く、$indexが低いもの ← ページの内容を改変する
・訪問数が少なく、$indexが高いもの ← 広告などでアクセスを増やす
※カートなどは対象外としておくこと
$インデックスが低い順に並べた場合
・訪問数が多く、直帰・離脱が低いもの ← このページからどのページへ移動しているかを「ナビゲーションサマリー」で調べ、ユーザを適切なページへ導いているかどうかを確認する。$indexが高いページや、関連性が高いページへのテキストリンクやバナーを検討する。また、リンクの文言も次のページでアクションが起こしやすいような文言にしておく。「このページに解決方法があるよ。」など。
・訪問数が少なく、直帰・離脱が多いもの ← ページ自体がユーザの期待の答えられていない。優先度は低いが、コンテンツの修正を検討する。
なお、ここでは、各リンクにanalyticsでリンク元を識別できる「grid」を埋め込んでいる前提で、上位のコンテンツを選択しています。このため、analyticsの コンテンツ >タイトル別のコンテンツ でも上記作業をおこなって多面的に分析することが大切です。
参考記事:gridでコンバージョンを高める方法:GoogleAnalytics新機能「ページ解析」(In-Page Analytics)の問題点の回避法とコンバージョンアップ活用法
加重並べ替え:まとめ
ただし、この Google Analyticsの 加重並べ替え 機能を使って得られた情報だけですぐに収益が上がると考えるのは早計であると誰もが感じることだと思います。
大切なことは、このようにして発見した「優先度の高い改修すべきポイント」に対して、いかに「最適な対処アイデア」を考案できるか、ということです。
追記:当記事のオリジナリティについて
当事務所のこの記事のタイトルや文面が、
Web担当者Forumの 編集長ブログ―安田英久氏
加重並べ替えはGoogle Analytics最強の機能強化の1つかも
と酷似している、当事務所が流用しているのではないか、とのご指摘やご報告を、少数ですが複数の方からいただきました。これは氷山の一角かもしれない、と思い、こちらに追記いたします。
恐れながら当事務所のこの記事の公開は2010/08/29で、
web担当者Forumの編集長さまの記事は、2010/9/21 と、当事務所の記事公開から約1ヶ月遅れての記事でいらっしゃいます。
web担様の記事を拝見したところ、確かに、見出しも記事内容も似ているようにも思いますが、analyitcsでの解析に精通していれば同様の着眼点をお持ちの方は当然いらっしゃるとおもいます。また、もし仮にweb担当者Forumの編集長さまに、ご参考いただけたのであれば、これほど光栄なことはございません。
皆様のお役に立ち、全国のwebのお店が活性化すれば、という思いから、当事務所ではマニュアル類を公開しております。誰が先に書いたのか、ということよりも、より多くの方にご活用いただけることのほうが、大切だと思っております。



